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石田 (教授)

京都大学大学院情報学研究科 社会情報学専攻 広域情報ネットワーク分野                                                    

606-8501 京都市左京区吉田本町

電話: 075-753-4821

FAX: 075-753-4820

Email: ishida@i.kyoto-u.ac.jp

URL: http://www.ai.soc.i.kyoto-u.ac.jp/~ishida/

オフィス: 総合研究7号館4424号室

 

1976年京都大学工学部情報工学科卒業78年同大学院修士課程修了同年日本電信電話公社電気通信研究所入所横須賀研究所においてソフトウェア工学知識処理などの研究開発に従事しました1991NTTコミュニケーション科学研究所設立に参加しています1993年に京都大学工学部情報工学科教授現在京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻教授工学博士情報処理学会電子情報通信学会IEEE各フェロー2009年からJSTさきがけ「情報環境と人」の領域総括。2011年から、日本学術会議会員(第3)。201210月から、博士課程リーディングプログラム「デザイン学大学院連携プログラム(京都大学デザインスクール)」のコーディネータを務めています。この間情報処理学会人工知能学会日本社会情報学会の理事を務めました2011年には電子情報通信学会情報・システムソサイエティの会長を、2014年から電子情報通信学会の副会長を務めました。

 

研究活動としては人工知能特に自律エージェントとマルチエージェントシステムの分野で活動してきました研究の中心は、問題解決の計算モデルであるプロダクションシステム探索から,徐々に、社会の計算モデルであるマルチエージェントシミュレーションや大規模マルチエージェントシステムに移っていきました。この間、AAAIIJCAIICMASAAMASという人工知能のトップカンファレンスと、IEEE TransactionsJournal of AAMASというこの分野のトップジャーナルに30件程度の論文を執筆しました。共同研究者は,九州大学の横尾真さん,立命館大学の桑原さんなどです。一連の研究で、人工知能学会論文賞受賞(1992)、人工知能学会10周年記念論文賞(1996)、 IFAAMAS Influential Paper Award2010)、人工知能学会業績賞(2011)を受賞しました。また、IEEE2002)と情報処理学会2005からフェローを授与されています編著書に分散人工知能(コロナ社)Parallel, Distributed and Multiagent Production Systems Springer)、 Real-time Search for Learning Autonomous Agents Kluwer Academic Publishers)などがあります。

 

この間の学会活動としてはMACC/JAWS Japanese workshop)、PRIMA Asia/Pacific Workshop)、ICMAS / AAMAS International Conferenceなど自律エージェントとマルチエージェントシステム関係の会議の発足と運営に関わってきました。はこだて未来大学の中島さんと協力してICMASPRIMAを立ち上げ、2ICMASプログラム委員長(1997)、1回のPRIMA委員長(1999)を務めました。また、800通の電子メールでICMASAgentsATALという3つの会議を統合してAAMASを創設し、第1回大会委員長(2002)を務めました。AAMASは現在も最高峰の会議であり続けています。また、IEEE PAMIAssociate EditorElsevier Web SemanticEditor-in-ChiefSpringer社のAutonomous Agents and Multi-Agent SystemsAssociate Editorなどの論文誌の編集に従事するとともに、自律エージェントとマルチエージェントシステムのための国際財団IFAAMASの理事を務めました1998-20022007-2008)。また、1996年にミュンヘン工科大学客員教授2000年と2003年にパリ第六大学招聘教授2002年にメリーランド大学客員教授を経験しました。

 

その後、マルチエージェント技術を社会に応用しようと、コミュ二ティコンピューティングの研究活動を始めました。1997年のICMASでは、100台の携帯電話とスマート端末を用いて国際会議支援を行いました。1998年には京都大学で社会情報学専攻の設立に参加し、都市の情報化を目指したデジタルシティ京都プロジェクトを立ち上げました。NTTコミュニケーション科学基礎研究所や四条繁栄会などの商店街とともに、我が国で初めて3次元仮想空間に都市を再現しました。また、仮想空間でのマルチエージェントシミュレーションとそのシナリオ記述言語Qを開発し、災害時の避難誘導シミュレーションを行いました。実空間でも、地下鉄京都駅のホームに多数のカメラを取り付けての避難誘導実験や、京都市内で数十台の携帯電話を用いて災害時の個別誘導実験を行っています。共同研究者には、大阪大学の石黒浩さん、中西英之さんなどがいます。デジタルシティ京都は、2005年電気通信普及財団テレコムシステム技術賞2006年に文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)を受賞しています。また2008年に、この業績で電子情報通信学会からフェローを授与されています編著書にCommunity Computing: Collaboration over Global Information Networks John Wiley and Sons)、Community Computing and Support Systems Springer)、Digital Cities: Experiences, Technologies and Future PerspectivesSpringerなどがあります。この間に、2002年にメリーランド大学客員教授2002-2008年に上海交通大学客座教授2006年に清華大学客員教授を経験しています

 

2001年の911を契機に、情報技術を社会に応用するのではなく、課題から出発する情報学を考え始めました。現在も続いている異文化コラボレーション活動と、それを支える言語グリッドプロジェクトを開始しました。ちなみに「異文化コラボレーション(intercultural collaboration)は私たちが作り出した造語です。まず、2002年に日中韓馬の大学と共に、機械翻訳のみでコミュニケーションを取りながらオープンソースソフトウェアを共同開発する実験を行いました。1年に及ぶ実験から、異文化コラボレーション環境を作ることの困難さを実感し、2006年から言語サービスの共有基盤である言語グリッドの開発に取り組みました。現在、言語グリッドオペレーションセンターは、京都、バンコク、ジャカルタ、ウルムチにあり、連邦制の運営が行われ、200を超える言語サービスが共有されています。また、村上陽平さん、Donghui Linさん、中口孝雄さん達により、NSFEUのプロジェクトと連携し、オープン言語グリッドの構築が進められています。この間、異文化コラボレーション時限研究専門委員会異文化コラボレーション国際会議文化とコンピューティング国際会議を立ち上げてきました編著書にThe Language Grid: Service-Oriented Collective Intelligence for Language Resource InteroperabilitySpringerなどがあります言語グリッドの開発により、2013年に電子情報通信学会業績賞を受賞しています。また、現在、新疆大学客座教授、香港浸會大学Distinguished Professor of Scienceを務めています。

 

最近の教育活動としては、課題から出発する情報学を目指し、問題領域を記述し予測し設計し伝達するための方法論の体系化を試みています。これを、フィールド情報学と呼び、フィールド情報学入門共立出版)とField InformaticsSpringer)という日英の教科書を出版しました。また、多くの研究領域を統合する教育研究活動をデザイン学と呼び、5年一貫の博士課程を柱とする京都大学デザインスクールを運営しています。