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松原 繁夫 (京都大学大学院 情報学研究科,准教授)
1992年京都大学大学院修士課程修了.同年NTTに入社.2007年より京都大学大学院情報学研究科 准教授.マルチエージェントシステム,情報経済に関する研究に従事.博士(情報学).2003年人工知能学会論文賞,2004年情報処理学会研究開発奨励賞,2005年ソフトウェア科学会論文賞受賞.人工知能学会,日本ソフトウェア科学会,情報処理学会 各会員. |
今世紀に入ってから注目され出した「Webサービス」技術への関心は,ビジネス分野でも,「SOA」という形で実用の局面に入りつつある. そして,ソフトウェアを利用するに際しては,それを「プロダクト」として購入するのではなく,「サービス」として利用するトレンドが出てきている(Saasなど). さらに,次のステップとして,それをインフラ分野まで含めた「サービス」としてとらえる「クラウドコンピューティング」にまで進化させようとする動きが大きくなりつつある. こういった環境の中で,IT産業や企業におけるIT運営に大きなイノベーションが起こるのかどうかを考察する.
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講演者略歴 1976年京都大学工学部情報工学科卒業.同年野村コンピュータシステム(現野村総合研究所)入社.ネットワーク技術,ミドルウエア技術を中心に,金融分野並びに産業分野の企業情報システム構築に従事.同社の技術戦略や技術開発を担う情報技術本部長を経て,2008年6月より,現職. 著書に,「Webサービス完全構築ガイド - XML,SOAP,UDDI,WSDLによる先進Webシステムの設計・実装 」(日経BP出版センター:監修),「JavaによるWebサービス構築」(スティーブ グレアム (著),ソフトバンククリエイティブ:監訳)がある.情報処理学会. |
In the modern economy, service networks are getting more globally integrated and more sophisticated in their objectives. In this context, the design and implementation of service systems is very complex, and heavily depends on the effective use of computing technologies for communication, automation, intelligence, collaboration, and governance. This talk raises the major research issues in global service systems and how technology can address the deep issues within such service systems.
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講演者略歴 Dr. Guruduth Banavar is the Director of IBM’s India Research Laboratory (IRL), one of the eight world-wide research labs of IBM Research. IRL is arguably the best research lab in India, and has a broad and deep portfolio of research projects. The major focus areas of IRL are mobile systems and service delivery, bringing to bear our world-class technical leadership in information and knowledge management, systems management, distributed and high performance computing, software engineering, analytics and optimization, and the emerging area of service science. Dr. Banavar has also recently taken on the role of Chief Technologist of IBM India / South Asia. In this role, he will set the technology leadership agenda for this key geography of IBM’s global business. Previously, Dr. Banavar was a Senior Manager at IBM’s Thomas J. Watson Research Center in New York, which he joined in 1995 after his PhD. His broad technical interests and contributions have been in Service Science, Pervasive Computing, Distributed Systems, and Programming Models. Dr. Banavar has published more than 40 research papers, (co-)invented more than 25 patents, chaired major technical conferences and workshops in his research areas, served on 3 PhD committees, and sits on the advisory boards of international government, educational, and industrial organizations.. Please see http://www.research.ibm.com/people/b/banavar for more details. |
プロダクトからサービスへの流れの中で,ITを駆使して利用者にとってより魅力的なサービスをより効率的に提供しようとするのがサービスコンピューティングである.富士通における日本および欧州での事例を交えながら,その課題とそれを解決するアプローチについて論じてみたい.
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講演者略歴 1978 年東京大学工学部卒.(株)富士通研究所入社.2008年4月より欧州富士通研究所.現在,同社Managing Director.工学博士.CAD,AI,CRM,ソリューション/サービスの基盤技術,などの研究開発に従事.情報処理学会創立20周年記念論文賞,元岡賞等受賞.2004 ~2006年情報処理学会理事.電子情報通信学会,人工知能学会,IEEE各会員. |
サービスコンピューティングの当社での取り組み,今後の課題などについて解説する.まずサービスコンピューティングではITサービスを用いたビジネスサービスの創出による顧客価値向上が重要になることを指摘する.次いで,サービスを構成するサブシステムだけでなく人間も含めてアクタとして捉えそれらの相互作用に基づいてビジネスプロセスやアーキテクチャを系統的にデザインするアクタ関係分析手法,統一したアーキテクチャに基づいてソリューションを組み合わせてビジネス価値を提供するソリューションスイート,ビジネスとITの円滑な連携を評価できるビジネスモデリング手法,プライバシーを保護する安全なRFIDサービス構築のためのオントロジー形成手法,ITシステムの価値をモノとしての価値とサービスの価値から評価する価値形成手法などの取り組みを紹介する.さらに,これらの事例を通じてサービス要素がダイナミックに作用する場としてのサービス流通空間では,既にあるサービスだけでなく,これから必要となるサービスを含めてサービスの相互結合を安全に記録・再利用できるように意思決定が発展的・協調的に形成できることが重要となることを指摘する.
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講演者略歴 1977年名古屋工業大学情報工学科卒業.1979年名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻修了.同年日本電信電話公社入社.2002年(株)NTTデータ 技術開発本部 副本部長.2007年同社初代フェロー,システム科学研究所 所長. ソフトウェア工学,Webデータベース連携ミドルウェア,サービス連携プラットフォーム,ICカード情報流通プラットフォーム,ユビキタスコンピューティング,知識創造デザインの研究に従事.情報処理学会業績賞,逓信協会前島賞など受賞.博士(工学). 著書に,「ICカード情報流通プラットフォーム」(電気通信協会,2001)「誰も語らなかったIT 9つの秘密」(ダイヤモンド社,2004)「Webサービスコンピューティング」(電子情報通信学会,2005)「要求定義・要求仕様書の作り方」(ソフト・リサーチ・センター,2006)「IT戦略デザイン」(リックテレコム,2006)「~ゴール指向による~システム要求管理」(ソフト・リサーチ・センター,2007)などがある. 人工知能学会知識流通ネットワーク研究会主査(2007~). 情報処理学会,電子情報通信学会,日本ソフトウェア科学会,人工知能学会,ACM,IEEE各会員. |
WebサービスやSOAの文脈で語られていた頃から,ここ1,2年急激な盛り上がりを見せたSaaSやクラウドコンピューティングに至るまで,サービスコンピューティングの意味や役割は変わり続けています.本講演では,今後サービスコンピューティングにどんな変化が起きるのかについて,いくつかの予兆的事例を交えて大胆な予想を示します.またサービスコンピューティングに対する弊社の事業での取組みと,将来を見据えた研究所での取組みをご紹介します.
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講演者略歴 1989年 NEC入社.以来,並列処理や広域分散処理のためのソフトウェアの研究に従事.2007年からNECサービスプラットフォーム研究所で研究部長としてITサービスの構築と運用のための基盤ソフトウェアの研究を推進. |
集合知として知られるWikipediaは,予め定めたライセスでコンテンツを集めている.それに対し,オーナーシップの明確なサービスを共有するサービス指向の集合知を形成を考えてみよう.全てが無料のコピーレフトの世界ではなく,多様な知財を組み合わせ,課金を含め適切に報酬と責任を分担するサービス指向の集合知の世界である.
我々は2006年からNICTや京大を中心に,言語サービスの集合知である「言語グリッド」プロジェクトを開始した.2008年10月の時点で,10カ国67団体が参加している.運営開始当初は,言語資源を提供する世界の研究機関や大学が中心であったが,運用を開始すると,その言語資源を利用する日本の大学,NPOが中心となった.言語資源も徐々に増加している.日本語,韓国語,中国語,英語,ドイツ語,フランス語,イタリア語,スペイン語,ポルトガル語間の機械翻訳が提供されている.アジア言語の機械翻訳も,数年の間に充実して行くと思われる.多言語の辞書には,防災,生命科学,学術用語,京都観光などの専門辞書が提供されている.この講演では,言語グリッドを題材にサービス指向の集合知を考える.教材を集めたサービス指向のオープンコースウェアなど,これまでと違った発想の集合知形成活動が生まれる可能性を述べる.
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講演者略歴 1976年京都大学工学部情報工学科卒業,1978年同大学院修士課程修了.同年日本電信電話公社電気通信研究所入所.ミュンヘン工科大学,パリ第六大学,メリーランド大学客員教授など経験.IEEE PAMIのAssociate Editor,Elsevier Web SemanticのEditor-in-Chief,Springer-Verlag社のAutonomous Agents and Multi-Agent SystemsのAssociate Editorなど数誌の編集に従事してきた. IEEEフェロー.情報処理学会.電子情報通信学会フェロー.Web Science Research Initiativeのボードメンバー. 研究活動としては,主に自律エージェントとマルチエージェントシステムの分野で活動.これまでの研究はプロダクションシステム,マルチエージェント探索,コミュニティコンピューティング.現在は,エージェント,サービスコンピューティングを技術基盤として,デジタルシティ,異文化コラボレーション,言語グリッドなどのプロジェクトを進めている. |