Agent Network (Past)

Key Members

石田 亨, 八槇博史, (顧 程)

Project Objective

複数の自律的に動作するエージェントによるシステムを マルチエージェントシステムと呼ぶ [6,7]. このプロジェクトの目的は, マルチエージェントシステムによって人々のコミュニケーションを 支援することである [1]. まず協調プロトコル記述言語 AgenTalk の研究開発を行い, さらに, その記述言語によってデスクトップミーティングシステム Socia の 会議スケジューリングを記述した. 次に, 代表的な協調プロトコルである契約ネットプロトコルに着目し, 自律的な組織構成を行う際の性質について具体的な知見を得た. こうした研究結果は, Casual Meeting, Discussion Platform, Market-Based QoS Controlなどの プロジェクトに引き継がれている.

Research Results

  1. 協調プロトコル記述言語 AgenTalk [3,8]

    計算機の物理デバイス等の接続プロトコルである通常の通信プロトコルが, 計算機システム設計者によって書かれるのに対して, 応用プログラムの構成に深く関連している協調プロトコルは, アプリケーション設計者あるいはそのユーザによって書かれることが多い. 協調プロトコル記述用言語を用いることによって, ユーザは マルチエージェントシステム構築を容易にすることができる.

    従来より提案されている協調プロトコル記述言語においては プロトコルを段階的に定義する機能は存在しないため, よく似たプロトコルを記述する場合にもはじめから記述する必要があった. これに対し, 我々が提案する協調プロトコル記述言語AgenTalkは, プロトコル記述に継承の概念を導入することによって, 既存のプロトコルをベースにして段階的に 新たなプロトコルを記述することが可能としている. 本研究は, NTTコミュニティ科学研究所の桑原和宏氏との 共同研究として進められた.

      

      
    図 15: AgenTalk と Socia

  2. エージェントネットワークSociaによる電子会合支援 [9]

    高速ネットワークで相互接続されたワークステーションでのマルチメディア会 合を想定し, ネットワーク中に各ユーザの代理をつとめるエージェントを配置 することによって, エージェント間での交渉を通じてユーザ相互に都合のよい 時刻に会合が行なえるようなシステムを考える.

    このとき, 会合の時刻の決定 をエージェントが自動的に行なうような枠組が必ずしも好ましいとは考えられ ない. そこで, エージェントにそのような決定権を与えない方針のもとに, ユー ザのスケジュールを拘束することなく会合支援を行なうためのプロトコルとし て無予約型スケジューリングを提案し, 会合支援システムSociaを実装した. 図 12にSociaのシステム構成を示す. プロセス間通信にはAgenTalkを 用いている.

  3. 契約ネットプロトコルの定量的評価 [4,5]

    協調プロトコルの代表的なものとして, 契約ネットプロトコルが知られている. このプロトコルは, タスクを複数のノードの交渉(ネゴシエーショ ン)を通じて分割し, 各ノードにサブタスクを割り当てるためのもの である. 契約ネットプロトコルは人間社会の様々な契約プロセスに基づいて定められて いるため, その契約プロセスの定量的な性質が明らかではない.

    そこで, 契約ネットプロトコルの動的特性を定量的に評価すること を目的とし, 特定の応用領域を想定せず, より一般的な待ち行列モデルを用い てシミュレーションを行った. 実験結果により, 契約ネットプロトコルの基本性質, 大数効果, 均質化効果を明らかにした. さらに, 契約ネットプロトコルの応用として知られるEnterpriseの動 作を, シミュレーション結果に基づいて分析した.

References

  1. Toru Ishida, ``Bridging Humans via Agent Networks,'' International Workshop on Distributed Artificial Intelligence, pp. 419-429, 1994.

  2. 石田 亨, ``自律エージェントのコミュニケーション,'' 日本ロボット学会誌, Vol. 12, No. 6, pp. 802-807, 1994.

  3. Kazuhiro Kuwabara, Toru Ishida and Nobuyasu Osato, ``AgenTalk: Describing Multiagent Coordination Protocols with Inheritance IEEE Conference on Tools with Artificial Intelligence (TAI-95), pp.460-465, 1995.

  4. Cheng Gu and Toru Ishida, ``Analyzing the Social Behavior of Contract Net Protocol,'' In Walter Van de Velde and John W. Perram Eds., Agents Breaking Away; MAAMAW'96, Lecture Notes in Artificial Intelligence 1038, Springer-Verlag, pp.116 - 127, 1996.

  5. 顧 程, 常 兵, 石田 亨, ``契約ネットプロトコルの定量的評価,'' 電子情報通信学会論文誌 D-II, pp. 1374-1381, 1996.

  6. 石田 亨, ``エージェントを考える,'' 人工知能学会誌, Vol. 10, No. 5, pp. 663-667, 1996.

  7. 石田 亨, 片桐 恭弘, 桑原和宏, 分散人工知能, コロナ社, 1996.

  8. 桑原 和宏, 石田 亨, 大里 延康, ``AgenTalk: マルチエージェントシステムにおける協調プロトコル記述,'' 電子情報通信学会論文誌 B-I, Vol. 79, No. 5, pp. 346-354, 1996.

  9. Hirofumi Yamaki, Masao Kajihara, Goichi Tanaka, Toshikazu Nishimura, Hiroshi Ishiguro and Toru Ishida, ``Socia: Non-Committed Meeting Scheduling with Desktop Vision Agents,'' Practical Application of Intelligent Agents and Multi-Agent Technology (PAAM-96), pp. 727--742, 1996.


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