Mobile Assistant (Past)

Key Member

(西村俊和)

Project Objective

街角のような開かれた屋外環 境において, モバイルエージェントを用いて地域情報等にアクセスし, 人々の行動・コミュニティ形成を支援するコミュニティ・コンピューティング を目的とする. 従来の計算機利用は主に屋内環境を中心としたものであったが, 人々が他者と関わりを持って生活している場の多くは屋外環境である. 本研究では移動体通信つき携帯端末によって計算機の利用範囲を広げ, 実世界における人々の日々の行動を支援することを考える.

Current Status

これまでに、 コミュニティ内での出会いの支援に焦点を絞り, 実際に携帯計算機(図 9(a)) 上にソフトウェアを実現し, 運用を通じて評価を行っている. 国際会議の出席者を対象とし, 他の研究者との面談を支援することによって コミュニティ形成の促進を狙った以下の研究を行った [2,4] (図 9(b)). ICMAS'96 モバイルアシスタントプロジェクトは, 電子メールのようなコミュニケーションの支援ばかりではなく, 国際会議参加に必要な様々な情報を提供することを目的としたものである. この実験では, (1) 電子メールサービス (2) 情報サービス (3) コミュニティ支援サービスが提供された. 特徴的なシステムは以下のとおりである.

(a) 携帯端末
(b) 参加者の様子

図 7: ICMAS96 Mobile Assistant Project

Action NavigatorはNTT情報通信研究所森原グループの開発によるもの で, 旅行情報の提供を通じて, ユーザの意思決定を支援するシステムで ある. 利用者は, このシステムを用いて, ショッピングやレストランの情報を得ることがで きる(図 10(a)).

InfoCommonは奈良先端科学技術大学院大学西田研究室の開発によるもの で, ユーザ間で情報の共有が容易な弱情報構造(weak information structure)を提供する. InfoCommonの情報ベースは, 弱構造化された情報カード(information card)の集まり である(図 10(b)).

Community Viewerは我々の開発によるもので, コミュニティ内のインタラクションを可視化する. この目的 のために, パーティルームと呼ばれる統一的なインタフェースが提供されている [1,3]. 図 10(c) にCommunity Viewerの典型的な画面を示す. パーティルームでは, 各々の参加者はフェースマーク(face mark)で 表現される. このマークを選択することによって, 対応する参加者のプロフィールなどの個人情 報を読むことができる. コミュニティ内で進行中の様々なインタラクションは, パー ティルーム内のフェースマークの挙動に反映される. デフォルトの動きは以下のようなものである. まず各々のフェースマークは, パーティ ルーム内のランダムに選 択したテーブルに向かって動いていく. そのテーブルである程度の時間を過ごした後, 他のテーブルに向かって移動す る. 参加者間のインタラクション(メッセージの送受信, 個人情報へのアクセス)は, 仮想的なパーティルームの中で対応するフェースマークの「他のマークに近づき話し かける」という動作に反映される.
(a) Action Navigator (b) InfoCommon
(c) Community Viewer

図 8: モバイルアシスタントの画面

モバイルコンピューティングが 国際会議でどのように用いられ, それが従来のデスクトップ型端末の利用 とどのように異なるのかを明らかにするためにデータ解析を行った。 モバイルコンピューティングは必要であれば, 時間と場所を選ばずに利用されること が分かった. 例えば レセプション(11日の夕方)とエクスカーション(12日の午後)の間を除けば, テクニカルセッション中でも携帯端末の利用は衰えない. 発表を聞きながら関連する情報取得を行っているユーザが多く見受けられた. また, 1日の会議プログラム終了後, 特に夕食後のホテルにおいても 携帯端末は利用され続けた.

References

1.
 Toshikazu Nishimura, Hirofumi Yamaki, Takaaki Komura, Nobuyasu Itoh, Tadahiro Gotoh and Toru Ishida, ``Community Viewer: Visualizing Community Formation on Personal Digital Assistants,'' ACM SAC'98 (Symposium on Applied Computing) Mobile Computing Track, pp. 433-438, 1998.

2.
 Yoshiyasu Nishibe, Hiroaki Waki, Ichiro Morihara, Fumio Hattori, Toru Ishida, Toshikazu Nishimura, Hirofumi Yamaki, Takaaki Komura, Nobuyasu Itoh, Tadahiro Gotoh, Toyoaki Nishida, Hideaki Takeda, Atsushi Sawada, Harumi Maeda, Masao Kajihara, Hidekazu Adachi, ``Mobile Digital Assistants for Community Support,'' AI Magazine, Vol. 19, No. 2, pp. 31-49, 1998.

3.
西村俊和, 古村隆明, 八槇博史, 石田亨, ``Community Viewer: 携帯端末を用いたコミュニティ活動の可視化,'' 情報処理学会論文誌, Vol. 39, No. 10, pp. 1463-1471, 1998.

4.
石田 亨, 西村 俊和, 八槇 博史, 後藤 忠広, 西部 喜康, 和氣 弘明, 森原 一郎, 服部 文夫, 西田 豊明, 武田 英明, 沢田 篤史, 前田 晴美, ``モバイルコンピューティングによる国際会議支援," 情報処理学会論文誌, Vol. 39, No. 10, pp. 2855-2865, 1998.



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