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Discussion Platform

Key Members

花野真也, 金子善博, 武馬 慎

Project Objective

ネットワークの普及によりコミュニケーション手段が多様化している. なかでも電子メールは, その簡便性により単純な連絡から, インフォーマルなコミュニケーションまで幅広く利用されている. しかし組織だった討論を電子メールで行うと, 過剰な議論が生じたり, あるいは議論が漂流したりするため, 討論や合意形成への適用に最適とは言難い. 本プロジェクトでは, ネットワーク上での建設的な議論をサポートするためのシステム Network Discussion Platform の設計・実装を行っている. システムの目的は, 議論を行う上で円滑な進行を支援するコーディネーション機能, 議論参加者の議論への集中を促す議論参加者支援機能を実現することにある.

Current Status

電子メールによる議論を解析した結果, コーディネータの介在がない場合は. 議論が錯綜しやすく, 参加者が議論に集中できないということが結果が得られた. そこで, コーディネータを支援する機能として, 各参加者からの返事を要求する督促エージェントを作成した. この結果, 督促エージェントによる各参加者への返事の督促による議論の促進が明らかになった. さらに議論の進行状況を適宜サマライズして各参加者に通知することで, 参加者の議論への参加意識を高めることができた. このように実際の議論において, コーディネータにより議論全体の管理と各参加者への注意の喚起を図ることは有効である反面, コーディネータ負担が大きいという結果が得られた. 電子メールでの議論の解析から得た結果を元に, 議論をコーディネーションするコーディネータを支援するコーディネータエージェントと, 参加者が能動的に議論に参加するように促す Active Mail の の構築を行っている.

コーディネータエージェントの動作は,シナリオと呼ばれる遷移規則に従う. シナリオ内規則において, 督促や採決などの事務的な作業については自律的に動作し, シナリオの状態遷移でエージェントが判断できないときに, コーディネータに確認を要求する. シナリオの内部表現は, AgenTalkなどのプロトコル記述言語を基にしている. 実際のシナリオ記述を行う際に, GUIを用いたエディタを用いることにより, 容易な記述が可能となっている.

Active Mailは, 送信者が電子メールにスクリプトを添附して送信することで, 受信者のクライアントマシンでスクリプトに従った動作をおこなうことにより, 議論への積極的な参加を促すシステムである. スクリプトの記述によって,議論の進行を視覚的に理解しやすく整理し, 他の参加者の議論状態を把握しやすくするなどの機能が実現される.

Future Direction

これまでの設計思想を反映した新たなシステムを構築することを目標とし, そのシステムの適用例として以下を考えている.

  1. 情報公開に伴い多くの情報がネットワークを通じて市民の側に流れ始めている. ネットワークを用いた意思伝達システムにより, 逆に市民の側からの意見の整理統合を助け, 行政, 政治へ の直接参加を容易とする.

  2. イントラネットなどの導入により, 企業内組織がフラットになりつつある. こうしたネットワーク型組織の意志決定を支援する.


References

  1. 花野真也, 武馬慎, 金子善博, 石黒浩, 石田亨, ``WWWと電子メールを用いた合意形成支援システム,'' 情報処理学会第55回全国大会, vol. 4, pp. 133-134, 1997.



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