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パイロットプロジェクト
パイロットプロジェクトとして開発する社会情報システムを選定しました.
各々, 集合知の構成要素である「知識」「エージェント」「人」の全てに関わるプロジェクトとします.
以下に3つのパイロットプロジェクトの説明を, 表にその特徴を, 図にパイロットプロジェクトの研究活動における位置づけを示します.
言語資源の共有に基づく言語バリアの克服
世界の言語資源(辞書, 用例, 機械翻訳, 形態素解析など)を原子サービスとして共有し, 新しい複合サービスを利用現場で作り出すものです.
例えば, 日本の各都道府県の教育委員会では, 日本語を母語としない児童生徒のために多国語で用例集を作成しています.
こうした言語資源を統合すれば, 多くの学校現場に精度の高い言語サポートを提供できます.
人材情報の共有によるアドホック労働市場の創設
人材情報の検索・解析・組織化を行う原子サービスを構築し, 課題を解決する人のチームを複合サービスとして構成します.
アドホック労働市場はマッチング理論を用いて定式化できるが, 人間関係のような人間的要素については理論では扱いきれません.
そこで, 被験者実験とシミュレーションを用いて, 頑強で付加価値の高い人材の組み合わせを見つけだします.
交通情報の共有に基づく大規模交通シミュレーション
交通規制,渋滞状況などの交通情報を原子サービスとして共有し, 交通法規などの社会規範の下で行動する運転者をエージェントとしてモデル化します.
具体的には, 3次元ドライビングシミュレータを用いてデータを収集し, モデル化を行います.
大規模マルチエージェントシミュレーションにおいて, 高齢者エージェントの比率を徐々に増やすことにより, 高齢化社会での交通状況が再現できます.
また, 渋滞の回避にとどまらず, CO2排出量の予測など, 環境問題へも貢献します.
パイロットプロジェクトの特徴と位置づけ
![]() 図 : パイロットプロジェクトの位置づけ |