概要
GPS携帯電話を利用した、都市空間における個別避難誘導システムの開発が京都大学で行われている。このシステムはGPS携帯電話によって取得した避難者の位置情報を集約して誘導管制官に提示し、管制官がこれを見て一人一人の避難誘導を行うもので、各避難者の現在位置に応じた個別の誘導が可能となる。京都大学石田研究室では2006年1月にこのシステムのプロトタイプを使用して避難誘導実験を行い、GPS携帯電話を用いた個別誘導が技術的に可能であることを実証した。しかし同時に、誘導方法に関しては改善の余地があり、短時間で多くの避難者を誘導できるようシステムのインタフェースを改善することが必要とされていることが判明した。
本提案ではこの実験で用いた誘導システムをベースとして、誘導効率の改善のため以下の二つのインタフェース開発を行う。
- 歩行者用携帯端末および誘導管制システムのUIの改良
- 管制官と歩行者の間のコミュニケーション手段の拡張
携帯電話という限られた環境を用いて避難誘導を効果的に行うためには、誘導システムの開発者と防災の専門家が意見を交わし、互いの知識を活かしながら効率的な誘導方法を探っていくことが重要となる。本提案ではシステム開発者である大学院生が主導して専門家と連携を取り、協議や実験を繰り返し行う中で協創によるインタフェース開発を行う。