Top Banner


組織における破局回避のための意思決定実践:
福島第一原発事故を検証する

関係者・関係組織

企画者京都大学大学院工学研究科機械理工学専攻 椹木 哲夫
協力者(課題の当事者) 京都大学大学院工学研究科機械理工学専攻 泉井 一浩・草間 亮一
期間中の連絡先椹木 哲夫
TEL :  email :

課題内容

組織における破局回避のための意思決定実践:福島第一原発事故を検証する

 大規模な自然災害や事故に直面した組織では,‘想定外’を合理的な範囲で極力なくし, 万一,想定外が発生した場合の被害を極小化できるように迅速な意思決定が要求される. 不幸にも今回の原子力災害は,瞬時のうちに行われる極めて重要な意思決定をでき,そしてその決定がもつ中長期的な影響について予測でき, 厳密で現実的な分析やシミュレーションを駆使して中長期的な政策を立案する能力をもつ人材を擁した組織のデザインが,決定的に欠如していることが露呈された.

 本課題では,組織の意思決定や政策決定において,様々な科学技術の知識を活用した意思決定を計算機との対話により支援するための方法論を用いて, いま明らかにされつつある福島第一原発での事故進展の経緯に関する時系列データをもとにして, 組織におけるリスク管理とリスク対応のための望ましい戦略的意思決定が,いつの時点で,どのようになされるべきであったのかについての分析を通じて, 組織における破局回避のための意思決定について考える.


組織における破局回避のための意思決定実践:福島第一原発事故を検証する

デザイン理論

  • センスメーキング・イン・オーガニゼーションズ(Sensemaking in Organizations)
  • 信頼性工学
  • 人間信頼性評価(Human Reliability Analysis)
  • 組織過誤
  • 意思決定分析(Decision Analysis)
  • 多目的意思決定(Multiobjectibe Decisionmaking)

デザイン方法論

  • 不確実性下での意思決定(Decisionmaking under Uncertainties)
  • 多属性効用理論(Multiattribute Utility Theory)
  • 対話型意思決定支援の方法論:
    • 構造化モデリング
    • ISM(Interpretive Structural Modeling)
    • AHP(Analytic Hierarchy Process)
    • インフルエンス・ダイアグラム(Influence Diagram)  など.

スケジュール

1日目 公表されている福島第一原発事故の推移のデータを読み解き,各フェーズ毎の意思決定課題の発掘とワークフローについて確認する
2日目 上記項目に掲げた意思決定支援のための対話システムのコンピュータ実装と分析を行う
3日目 分析結果の発表

備考

  • 基本的なデータと方法論の詳細はプリントとして配布するが,随時必要となるデータはウェブ上から収集することになる.
  • 3〜4名のグループによる共同作業として実施する.